南無妙法蓮華経 |
時下、皆様には益々御清祥にて御精進の御事と遥察随喜申し上げます。
日本国大和の国桃尾山桃尾の滝は、日本古来からの神々や仏様の棲み給う聖山であります。
御師匠様には、大正5年11月10日より1週間、桃尾切滝のお堂に寵り、滝に打たれて御断食に入られ、満願の25日未明、高さ五丈六尺もある桃尾の滝で自誓受戒遊ぱされました、、この時、御師匠様は誠に不思議な法華経の境涯を色讃なさいました。
上行菩薩と御釈迦様が、お太鼓を撃って歩いて来られたお千ヶ寺さんと、その背中に負われた幼な児の姿となって影現なされました。お千ヵ寺さんは上行菩薩、背に負われた児が御釈迦様。これは「従地湧出品」と「如来寿量品」の御法文が、御師匠様の現前に具体的な形をとって現れました。御師匠様にとって大きな衝撃でした。御師匠様は以後、ただ御太鼓を撃って御修行することに一生を賭けようと決定なされました。
こうして自誓受戒が終わり、毒天二法の鼓を撃って、一天四海皆帰妙法、末法萬年広宣流布の大誓願のもと、初めて春日大社頭に撃鼓宣令遊ぱされました。これが御師匠様御修行の原点てあります。御師匠様の広大無辺なる御慈悲によって、日本山弟子一門の行法を御自らお示し頂きました。
この御師匠様の御霊場に平成6年11月23日桃尾の滝仏舎利塔の地鎮祭を勤修して以来、一人の誓願者により営々八ヶ年黙々と地を均し、現地出土の御影石を砕き、一つ一つ積み重ねて参りましたが、仏祖三宝御照覧の許、御師匠様の御加護と御慈悲を賜り、ここに落慶式の運びとなりました。遺弟一門四衆、桃尾に雲集して落慶法要を荘厳し、御師匠様の御遺徳をお慕い申し上げ、撃鼓宣令・広宣流布の誓いを新たに、師恩報恩の儀に準える事を得ぱ、誠に有難く存じます。
公私御多忙の御事とは存じますが、この勝縁に有縁の方々御誘い合わせ、一人でも多く随喜御参詣下さいます様、御案内申し上げます。合掌
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記 |
一、時 |
平成14年11月23日(祭日)午前11時 |
一、所 |
奈良県天理市桃尾の滝山上 |
一、人 |
日本山妙法寺一門四衆 |
一、法 |
桃尾の滝仏舎利塔落慶大法要 |
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平成14年9月1日
日本山妙法寺大僧伽
首座塙行幸 |
各位様 |